ジャニーズ各グループのHappy LIVE公式ツイートを分析してみた

2020年6月16日~21日の6日間、Johnny's Smile Up! Projectの一環として「Johnny's World Happy LIVE with YOU」が有料配信されました。

その際、SUP公式Twitterアカウントより、事前に1グループにつき1つの宣伝ツイートがされていましたね。グループ名、配信日、そして個性溢れるライブ写真が添付されたシンプルなツイート。担当グループの写真で盛り上がったり、いいねやRT、リプライをした方も多いかと思います。

 

これはビッグデータです。

 

こんなにも多くのジャニーズグループについて、同じ条件で比較できるデータが今まであったでしょうか?

CDの売上枚数は販売形態や特典がバラバラなので単純比較はできません。

ファンクラブ会員数はファンクラブ発足時期が多少影響してきますし、正式な人数は公開されません。

YouTubeの再生回数…はまだまだPV等がアップされているグループは少ないです。

こんなにも比較しやすいデータはありません。もっとも、グループによって投稿された日に多少の違いはありますが、3週間程度経過しているのでここから大きく動くことはないでしょう。

いいね、RT、リプライ数について、簡単に分析してみました。

 

 

 前提・定義

3つの指標の定義 

本分析では、以下のように定義することにします。

いいね

 RTやリプライとは違い自分のいいね欄に入るだけなので、一番手軽にできます。担当グループではないけどちょっと気になる!くらいのグループは、RTまではしないけどいいねはする、という人も多いかと思います。或いはヲタ垢ではなく別垢でさり気なくいいねするとか。

よっていいね数は、「ライトファンも含めた幅広い人気の指標」とし、作成するグラフでは常に横軸に取っていくことにしました。

(本当は画像のクリック数とかを幅広い人気の指標としたいところですが、それは公式のみぞ知る…)

RT

 ここからややハードルが上がってきます。自分のフォロワーに対してアピールし、拡散することができます。このあたりからが所謂「ヲタク」なのではないでしょうか。ヲタクでもRTしない人もいると思いますが、RTする人は大体ヲタクです。よってRT数は、少々乱暴かもしれませんが「Twitterにいるヲタクの数」とします。

リプライ

これはもうめちゃくちゃハードルが高い。公式に直接メッセージを送るわけです。しかも公開で。これをする人はかなり濃いヲタクです。公式に「楽しみだ」という思いを伝えたい、或いは直接伝えることで「このグループを楽しみにしているファンが多い」と公式にアピールたい、という心理が働いているのではないでしょうか。濃いヲタクでもリプしない人もいると思いますが、リプする人は大体濃いヲタクです。よってリプライ数は、「Twitterにいる濃いヲタクの数」とします。

 

これらはあくまでこの分析をする上での定義であり、「RTしない人はヲタクじゃない」とか「リプライしない人は愛が足りない」とか、そういう面倒なマウントが取りたいわけではありませんので悪しからず。

 

集計方法

投稿から約3週間が経過した2020年7月7日の23時に集計しました。おそらくここから大きく数字が変動することはないでしょう。

10000以上になると「1.1万」というような表記になるため詳細な数字は分かりませんが、100の位以下はそこまで影響しないと判断し、「1.1万」の場合は「11000」としました。10000以下の場合はそのまま1の位まで集計しています。

 

まずは単純に大きい順に並べてみよう

前置きはこのくらいにして、早速いろんな比較をしていきたいと思います。

まずは単純に、いいね数、RT数、リプ数について大きい順に並べてみました。

TOP5までご紹介します。

  グループ名 いいね
1 94000
2 King & Prince 81000
3 Snow Man 61000
4 SixTONES 57000
5 V6 51000
  グループ名 RT
1 26000
2 King & Prince 25000
3 Snow Man 21000
4 SixTONES 19000
5 Sexy Zone 15000

いいね、RTのTOP5顔ぶれはほとんど変わりませんね!

嵐はやはり圧巻の1位です。続いてキンプリ、Snow ManSixTONESと、近年デビューの3組が続きました。CDの売上枚数等を考えても納得の順位ではないでしょうか。ちなみにいいね数の平均は47733、RT数の平均は13623でした。

では続いてリプ数を見てみましょう。

  グループ名 リプ
1 1364
2 SixTONES 1343
3 KAT-TUN 679
4 Sexy Zone 628
5 ジャニーズJr. 586

!?

ガラッと顔ぶれが変わりました。嵐の1位こそ変わりませんが、KAT-TUNとJr.が突然ランクインしてきました。(KAT-TUN担校舎裏にいるんじゃなかったんか…?)

嵐とSixTONESも僅差ですね。Sexy Zoneも安定感あります。このあたりについては掘り下げると面白そうなので、グラフにして後述します。ちなみにリプ数の平均は543でした。

 

いろんなグラフを作ってみよう

いいね数×RT数

まずは単純なところからいきましょう。いいね数を横軸に、RT数を縦軸に取り、プロットしました。

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きれーーーいに比例しました。当たり前といえば当たり前か。

いいね数が多いほどRT数も多くなる。実際には、RTされればされるほどいいね数も伸びる、といったところでしょうか。(当たり前のことなので正直あまり面白いグラフではありません)

 

いいね数×RT率

RT数の絶対比較では、各Gのいいね数に対して多いのか少ないのかははっきり分かりません。では縦軸を「RT数」ではなく「RT率」としてみたらどうでしょう。

RT率[%]=RT数/いいね数×100 として計算し、再度プロットしました。

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少し分布が変わりました。十字の線は、それぞれの平均値(いいね数平均:47733、RT率平均:27.9%)を表しています。私の定義から考察すると、グラフ右上にいるグループ(キンプリ、スノ、スト、セクゾ、Jr.)はライトファンが多い且つTwitterにいるヲタクも多く拡散力もある、Twitterを始めとするSNSに強いグループと言えると思います。年代の若いグループがずらりと並んでいるのも納得です。反対に、グラフ右下にいるグループ(嵐、V6)はライトファンこそ多いですが拡散力にやや欠けます(もっとも嵐のRT率は非常に平均に近いですが、思い切ってこちらに分類しました)。グループの年代も高く、ベテランのグループです。右上にいるグループとの対比が面白い。

一方、グラフ左上にいるグループ(関ジャニKAT-TUN、キスマイ、KinKi)はTwitterにいるヲタクはそこそこ多く拡散力はありますがライトファン数が少なめということになります。こちらは中堅グループがずらり。新たなファン層を獲得できればグラフ右上に伸びる可能性がありそうです。

ちなみにRT率TOP5はこのようになっています。

  グループ名 RT率
1 Snow Man 34.4
2 SixTONES 33.3
3 Kis-My-Ft2 31.0
4 King & Prince 30.9
5 Sexy Zone 30.6

ここで嵐が初めて1位でなくなり、TOP5からも外れました。そしてスノストの拡散力がトップ。デビュー期にビルボードYouTube再生回数でしのぎを削っていたのは記憶に新しく、SNSの強さが伺えます。

また、キスマイが初めてランクインしています。

 

いいね数×リプ数

続いてリプについて見ていきます。まずは単純に、リプ数を縦軸に取っていきます。

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嵐とSixTONESがぎょっとするような位置にいます。リプ数がダントツだった2組です。しかしそれ以外のグループがかなり固まってしまっていてよく分からないので、例によって「リプ率」を縦軸に取ってみましょう。

 

いいね数×リプ率

RT率同様、リプ率[%]=リプ数/いいね数×100 として計算し、再度プロットしました。

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分布がばらけましたね。十字の線は、それぞれの平均値(いいね数平均:47733、リプ率平均:1.13%)を表しています。グラフ右上にいるグループ(嵐、SixTONESSexy Zone、Jr.)は、ライトファンも多ければ濃いヲタクの数も多いということになります。もっとも、この4グループは4分割した右上に位置しているというだけでそれぞれの位置が遠すぎるので、一括りにするべきではないと思いますが。セクゾとJr.はほぼ真ん中に位置しているので、ライトファンと濃いヲタクの数ともに平均的です。個人的に、嵐は幅広い層に人気でライトファンもとても多いイメージなので、リプ率は相対的に下がるかと思っていたのですが4位を獲得しており驚きました。総合力の高さが伺えます。SixTONESは濃いヲタクがとにかくめちゃくちゃいるということが分かります。

一方グラフ左上にいるグループ(KAT-TUN、キスマイ、NEWS、KinKi)は、ライトファン数は少なめですが公式に直接訴えかける濃いヲタクが多いということになります。こちらはいいね数×RT率のグラフの左上と顔ぶれが似ており、中堅グループですね。

右下にはキンプリ、Snow Man、V6がいます。左上のグループとは真逆、ライトファンが多く濃いヲタクは比較的少なめと言えます。

RT率を縦軸に取ったグラフからは「グループの年代が若いほどSNSに強そう!」と分かりましたが、リプ率のグラフは一筋縄ではいきません。グループの年代と濃いヲタクの数は関係なさそうなのです。

ですが、濃いヲタクの比率から掛け持ちヲタクはどこを掛け持っているのかが透けて見える気がしませんか…?ここで、リプ率TOP5を見てみましょう。

  グループ名 リプ率
1 SixTONES 2.36
2 KAT-TUN 2.06
3 Kis-My-Ft2 1.79
4 1.45
5 NEWS 1.45

SixTONESKAT-TUN、やっぱり掛け持ちヲタク多いのでは…?

必ずしも同じ人物が公式にリプしているわけではないと思いますが、ヲタクの気質というか、何か近しいものを感じてしまいます。(当方KAT-TUN担なので多少偏った目線はあるかもしれません。すみません)

そして他にもいくつか分かること、気になったことがあるので以下列挙し、分析を終わりにしたいと思います。

 

SixTONESSnow Man

今年同時デビューを果たした2組。いいねとRTを比較したグラフではこの2組は比較的近い位置にプロットされていましたが、いいね数×リプ率ではかなり遠い位置にプロットされました。拡散力は同等ですが、ファン層は被っていないのではないでしょうか。ライバルとして見られがちな2組ですが、両者それぞれに異なる強みがありそうで、きちんと棲み分けができているのではないかと思います。

 

Sexy ZoneとジャニーズJr.

両者はどのグラフを見ても比較的近い位置にプロットされました。掛け持ちしているファンが多いのでしょうか?

また、Jr.のファンはデビュー組も掛け持っている場合が多いと思うので、様々なグループのファンが万遍なく集まった結果、平均に近いグラフの真ん中に位置したのかな?とも思いました。

 

・嵐とKing & Prince

両者はいいね数×RTのグラフでは比較的近い位置にプロットされ、いいね数×リプのグラフでは位置は遠いですがいいね数(ライトファン)の多さから他のグループとは離れた位置にプロットされました。嵐が去る2020年、一番近い位置にいるのはキンプリなのかもしれません。

 

・嵐、やっぱりすごい

最後はこれです。他のグループはある程度固まってプロットされることも多かったですが、嵐はどの指標においても強く、どのグラフを見ても他のグループとは一線を画す位置にいるのが一目瞭然です。別格の人気を誇っていることが改めて分かりました。

 

最後に

考察は以上になります。全てのグループに言及できず申し訳ありません。今回は「いいね」「RT」「リプ」の3つの指標を半ば強引に定義し、数字を並べて勝手に考察しただけなので、乱暴な部分も多々あったかと思いますがご容赦ください。

個人的には、ふわっと思っていたことがきちんと数字で表れ、現実との乖離もあまり無いと感じたのでけっこう楽しかったです。今後も比較できそうなデータが出てきたらまたやってみたいなと思います。長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!